吹付塗装工事

≪主な吹付工事内容の一覧≫
吹付とは、建築物の内外壁または天井の表面に、ある種の造形的なテクスチャー・パターンを与えると同時に、必要に応じて着色・つや出しを行うため主として吹付、こて、ローラー塗り、またはけ塗り工法により施工する美装と保護を目的とします。
厚膜による造形的なテクスチャーをもっていることが一般塗料との相違であり部位によっては、耐候性、変退色性、付着性、屈曲性、耐衝撃性などの存続機能のほかに防水性、遮音性、吸音性、防露性、透水性、耐水性、透湿性(呼吸性)などの遮断機能を有することになります。そのテクスチャー・パターンは砂壁状、ゆず肌模様、スチップル模様、凹凸模様、凸部処理模様、クレーター模様、スタッコ状などがあり、
山の部分の厚さが0.3~15mm程度の立体的な造形性をもつ模様に仕上がります。
仕上塗材の種類
【薄付け仕上塗材】
薄付け仕上塗材(薄塗材)は厚さ3mm程度以下の凹凸模様に仕上がりとなるもので、通称「リシン」や「じゅらく」などとよばれるもので仕上がり表面が砂壁状のようなテクスチャーとなるのが特徴である。
| 仕上げの種類 | (1)用途(2)層構成(3)塗厚 | 主たる仕上げの形状 |
| 外装薄塗材C | (1)主として外装用 (2)単層※2 (3)3mm程度以下 |
砂壁状 |
| 外装薄塗材Si | 砂壁状 | |
| 可とう形外装薄塗材Si | ゆず肌状 | |
| 外装薄塗材E | 砂壁状 | |
| 可とう形外装薄塗材E | 砂壁状、ゆず肌状 | |
| 防水形外装薄塗材E | ゆず肌、さざ波状、凹凸状 | |
| 外装薄塗材S | 砂壁状 | |
| 内装薄塗材C | (1)内装用 (2)単層 (3)3mm程度以下 |
砂壁状 |
| 内装薄塗材Si | 砂壁状、ゆず肌状 | |
| 内装薄塗材E | 砂壁、ゆず肌状、さざ波状 | |
| 内装薄塗材S | 砂壁状、ゆず肌状 | |
| 内装薄塗材W※1 | 京壁状、繊維壁状 |
【厚付け仕上塗材】
厚付け仕上塗材(厚塗材)は、厚さ4mm~10mm程度のスタッコ状の表面のテクスチャーをもつ大きな凹凸のある粗面の仕上がりとなります。
| 仕上げの種類 | (1)用途(2)層構成(3)塗厚 | 主たる仕上げの形状 |
| 外装厚塗材C | (1)内装用
(2)単層 |
スタッコ状 |
| 外装厚塗材Si | ||
| 外装厚塗材E | ||
| 内装厚塗材C | (1)内装用 (2)単層 (3)4~10mm程度 |
スタッコ状 |
| 内装厚塗材Si | ||
| 内装厚塗材E |
【複層仕上塗材】
複層仕上塗材(複層塗材)は、下塗材、主材、上塗材の3層からなり、厚さ1~5mm程度の凹凸模様に仕上り、主として建築物の外壁面に適用される凹凸状、凸部処理模様、ゆず肌状、さざ波状などの表面テクスチャーや仕上げパターンを形成する主材によって数種類のものがあり、上塗材は表面に光沢や色調を付与したり、メタッリックやパール感をもたせたり、2色以上の多色仕上げなどもある。
| 仕上げの種類 | (1)用途(2)層構成(3)塗厚 | 主たる仕上げの形状 |
| 複層塗材C | (1)内装及び外装用 (2)複層※3 (3)1~5mm程度 |
凹凸状 ゆず肌状 月面状 平たん状 |
| 複層塗材CE | ||
| 可とう形複層塗材EC | ||
| 防水形複層塗材CE | ||
| 複層塗材Si | ||
| 可とう形複層塗材Si | ||
| 複層塗材E | ||
| 防水形複層塗材E | ||
| 複層塗材RE | ||
| 防水形複層塗材RE | ||
| 複層塗材RS | ||
| 防水形複層塗材RS |
※1内装薄塗材Wには、耐湿性、耐アルカリ性、かび抵抗性の特性を付加したものがある。
※2単層 下塗材及び主材、又は主材だけで仕上げるもの。
※3複層 下塗材、主材及び上塗材の3層で仕上げるもの。
※複層仕上塗材で耐候性の特性を付加したものについては、耐候形1種、耐候形2種、 耐候形3種と区分する。
【軽量骨材仕上塗材】
軽量骨材仕上塗材(軽量塗材)は、厚さ3mm~5mm程度以下の凹凸状、平たん状の表面のテクスチャーをもち、吸音・断熱・防露・防火を主目的とした、内装用天井・壁の仕上塗材で、色彩感豊かなシームレスの仕上塗材として上市後30年以上の実績を有している。
| 仕上げの種類 | (1)用途(2)層構成(3)塗厚 | 主たる仕上げの形状 |
| 吹付用軽量骨材 | (1)主として天井 (2)単層(3)3~5mm程度以下 |
砂壁状 |
| こて塗用軽量骨材 | 平たん状 |
【特殊仕上塗材】
(1)石調仕上塗材
石調仕上塗材は一般に天然石調の吹付などと呼ばれるもので、厚みは3~6mm程度で重圧感があり厚付仕上塗材に陶石リシン(スキン)などの骨材発色性を付与し仕上がりが御影石、インド砂岩、大理石(トラバーチン)など天然石の風合いを再現させるものである。
施工方法は吹付工法で、仕上がり表面は吹き放しの凹凸模様、その凸部をサンダーカットやローラー押えをしたものがある。さらに石積みや石割り風の目地や江戸切り目地といわれる2段目地仕上げなどの仕様により多様な石材調の仕上がりとなる。
(2)珪藻土仕上塗材
健康住宅ブームが起き有害物質(ホルムアルデヒド、揮発性有機溶剤)を発生するビニールクロス等が社会問題を生じてきている。そこで無機質天然素材であ
り吸放湿性特性を持った珪藻土が脚光を浴びブームが起こりつつある。
珪藻土仕上塗材は主に左官工事の化粧用塗材で珪藻土およびセメント、石灰、
有機または無機質繊維、無機質粉体(色土、クレー)、骨材、再乳型粉末樹脂、合成樹脂エマルション等からなり、内外壁を吹付、ローラー、こて等によって厚さ1~10mm程度の平滑及び凹凸に仕上がるものであります。












