塗床工事

≪主な塗床工事内容の一覧≫

塗床工事とは、建物の内外問わず、床面に塗材を塗布し、仕上げ面を構成したものです。ここで言う床面とは人、台車、車両などが通行する水平面及び傾斜面を指し、また、床面に追随する立上がり面も床面の一部であります。

塗床仕上げ面は塗材の種類、工法などにより機械的強度(耐荷重性、耐摩耗性、耐衝撃性)、化学的特性(耐水性、耐薬品性、耐熱性、耐候性)及び居住性(歩行感、美観性、防音性)などの機能を付与され、それぞれの使用目的に応じて使い分けます。
塗床には塗布形と浸透形があり、塗布形の有機質系塗床(合成樹脂塗床)には無溶剤形塗床、溶剤形塗床、水性形塗床と3種類に大別され、浸透形は無機質系塗床があります。

●塗布形有機質系塗床

【無溶剤形塗床】

無溶剤形塗床は1mm程度以上の厚塗に適しており、主剤と硬化剤とを混合し化学反応を起こさせて塗膜を作ります。主にこてを使って施工するタイプです。機械的、化学的性能を高めるため、硅砂や補強材としてガラス繊維などを併用ることがあります。

☆無溶剤形塗床の特徴と主な用途

塗床の種類 一般的特徴 主な用途

エポキシ樹脂系
・接着性に優れる
・耐候性に劣る
・機械的性能に優れる
・耐薬品性にすぐれる
・低温硬化性(5℃以下)が劣る
各種工場、
研究実験室倉庫、
厨房など

ウレタン樹脂系
・弾力性、衝撃性に優れる
・高湿下で発砲し易い
・耐摩耗性に優れる
一般事務所床、廊下、
学校、体育館、病院、

歩径路など

メタクリル樹脂系
・速硬化性に富む(2時間以内)
・耐薬品性に優れる

・施工時臭気がある
・低温硬化性に富む(-30℃迄可能)

厨房、歩径路、
冷凍倉庫
食品工場
ポリエステル樹脂系
・耐酸性に優れる
・施工時臭気がある
・速硬化性に富む
・硬化収縮性があるので注意
化学工場
食品工場など

ビニルエステル樹脂系
・耐薬品性に優れ、高耐食性である
・施工時臭気がある
・耐熱性に優れる
化学工場
メッキ工場など

【溶剤形塗床】

溶剤形塗床は薄塗用の塗床で有機溶剤を加えて粘度調整し、ローラーや刷毛などで施工します。
☆溶剤形塗床の特徴と主な用途

塗床の種類 一般的特徴 主な用途

エポキシ樹脂系
・強靭性に富む
・機械的性能に優れる
・耐薬品性、特に耐アルカリ性がよい
・ 耐候性に劣る
・ 低温硬化性(5℃)が劣る
一般事務所
実験室
倉庫など

ウレタン樹脂系
・耐摩耗性に優れる
・強靭性に富む
・厚塗すると発砲する
・適度な耐薬品性を持つ
・TDI系のウレタンは黄変性がある
一般倉庫
事務所床
通路など
アクリル樹脂系
・速乾性で、鮮明な着色塗膜となる
・適度な耐薬品性がある
・ 耐溶剤性に劣る
・耐候性に優れる
・塗り膜厚が薄くなる
一般事務所

レジャー施設
一般倉庫など

【水性形塗床】

水性形塗床は水を希釈剤として粘度調整し、主にローラーや刷毛で施工します。
☆水性形塗床の特徴と主な用途

塗床の種類 一般的特徴 主な用途

エポキシ樹脂系
・接着性に優れる
・耐薬品性に優れる

・機械的性能に優れる
・耐候性に劣る
・低温(5℃)に劣る
・湿度の高い時に塗装すると乾燥が遅れる

一般事務所
一般倉庫など
アクリル樹脂系
・速乾性で、鮮明な着色塗膜となる
・耐候性に優れる
・湿度の高い時に塗装すると乾燥が遅れる
レジャー施設
舗道など

※有機質系塗床の適用される工法

工法 膜厚(mm) 合成樹脂塗床材の種類
流しのべ工法
0.8~1.5 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、メタクリル樹脂系など
モルタル工法
5~6 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、メタクリル樹脂系など
ライニング工法
1~5 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、メタクリル樹脂系、ビニルエステル樹脂系、ポリエステル樹脂系など
コーティング工法
0.2~0.3 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系など

●浸透形無機質塗床

無機質系塗床とはコンクリートに浸透させて表面強度向上を図るための処理材で特殊シリカ系や硅フッ化物などが用いられます。
塗床の構成としましては、ベースコート用材料をコンクリートに直接塗布し、表面を強化する塗床に仕上がります。
☆無機質系塗床の特徴と主な用途

塗床の種類 一般的特徴 主な用途
特殊シリカ系
・施工が簡易
・防塵、簡易防水となる
・色むらが発生する場合もある
厨房、歩径路

冷凍倉庫
食品工場など

※無機質系塗床に適用される工法

工法 膜厚(mm) 無機質系塗床材の種類
浸透形工法
- 特殊シリカ系


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